退院すればひとりで

退院する心はさまざま

生まれて初めての昨年2019年末から2020年の春まで3ヵ月に及ぶ入院と静養、夏の一か月の抗がん剤投与に伴う入院、そして夏の終わりの二週間、そして秋には三度目の入院して病棟で過ごせば知らなかったことに気づくくことがたくさんありました。

お医者さん、看護師のみなさん、ヘルパーさんやさまざまなスタッフへのみなさんの献身的な仕事ぶりに感謝しながら病棟暮らしで起きたことをまとめています。
今朝は最初の入院の退院から1年、最も長かった3ヵ月半の入院からの退院のこころのお話です。

病棟に別れを告げた日

一昨年2019年の12月末、腰部脊椎管狭窄症とさまざまな合併症のために入院した病棟にはじつに3ヵ月半もお世話になって2020年3月下旬に退院した。62年の人生で最も長く入院し始めての手術とリハビリを含め医師や病棟スタッフに感謝した日々が終わった。
世は2月に始まったコロナ禍の中、マスク不足が叫ばれている中での退院となりました。長く暮らせば病棟にいることが環境となり、慣れ親しんだ病棟スタッフや同室の患者仲間、デイルームで過ごした多くの患者仲間との別れともなりました。

退院を祝う心、うらやむ心

長く入院すれば多くの退院する患者仲間を見送ります。中でも3ヵ月半という長期入院は急性期の病院では珍しく、病棟暮らしのベテランともなります。退院することを告げられよかったねと見送ることを繰り返せばその都度さみしくなる。いつまでここに「取り残されるのか」と残念に思います。そしてうらやむです。
祝うべき退院ですが残されるさみしさを常に持っていたのです。
そして自分の退院の際には残る仲間たちに小さなうしろめたさも感ずるのです。

退院時間前のこころ

入院していた病棟では退院日には特別に担当だった看護師さんがつき、より世話をかけたさまざまなスタッフが顔を出してくれました。そして荷物をまとめ家族を待つ間、同室の仲間たちと話しをしながら迎えの家族を待っていました。そして退院の時間、ナースステーション前が最後の挨拶の場所、長き入院を支えてくれた多くのみなさん、居合わせた病棟仲間に元気な声で「ありがとうございました」と挨拶をしての別れとなりました。

退院は祝われるもの、そして久しぶりの世間に戻るワクワクで上気する日ではありますが、病棟はその日も変わらず多くの患者を護るためにあります。
退院は特別のことではなく、ひとりの患者が退院しただけのことで「退院おめでとう」と祝っていただいた次の瞬間には継続して看る患者のための時間となるのです。
ただひとつ、退院と共にもう護られていないひとりに戻ることです。
多くを経験してくりかえさないよう学んだひとりとして世間に戻ることが退院なのです。



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