患者の行動を広げる車椅子

病気やケガでお世話になる車椅子は患者の脚

車椅子で取り戻すプライド

ベッドから車椅子へ、既にリハビリの話も始めていますがベッドに寝たきりから車椅子に乗り移れるようになれば患者の行動範囲が広がります。まずはトイレ、一か月もの長い間看護師さんを煩わた後に自らトイレで用をたせた日のことは忘れられません。怪我・病気で一時失ったプライドを取り戻せたのです。

押してもらう車椅子、自ら動かす車椅子

レントゲン撮影やさまざまな検査室へも車椅子で行けるようになります。最初はヘルパーさんに押してもらっていきますが車椅子を動かせるようになれば少しづつ行動範囲が広がる、一つひとつが喜びです。
最初はベッドから車椅子への乗り移りは看護師さんヘルパーさんに手伝っていただきますが、リハビリに励むことで脚もしっかりとしてきて安全にも気を配れるようになれば患者だけでの乗り移り(看護師さんによる確認試験を経て)も許されるようになるのです。

ベッドから車椅子へそして立ち上がる

ベッドに寝ているうちにはわかりませんでしたが、まずはベッドから起き上がると血圧が変化してめまいが起きることがあります。知らないうちに寝てる体制に体が慣れてしまっているのです。
そして次にベッドから車椅子に乗り移ってもめまいが起きることがある、座る体制に慣れていけば解消します。
そしてリハビリルームなどで次には立ち上がれば「めまいがしませんか」と理学療法士の先生に尋ねられます。
今度は立っている時の血圧に戻り慣れてゆくのです。

車椅子の目線、立ち上がった目線

車椅子に座って移動していれば私たちの視線は人の胸ほどの高さ、この高さに慣れていると立ち上がった時の高さに驚きます。そして”戻ってきた”喜びが溢れてくるのです。
あるお年寄りが車椅子で東京への観劇の旅に出た話を聞きました。JRの駅でも新幹線でも東京での劇場でも車椅子の彼女をケアしてくれる体制は完璧でうれしかった半面、腰や胸ほどの高さの車椅子で通り抜ける大都会の人込みに気持ち悪くなってしまったといいます。

再び立てた喜び、再び慣れた身長から見る元通りの世界に感動すれば、車椅子の人の気持ちやケアを知ることにもなるのです。

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